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著書(邦訳)

『Dr.バッチのヒーリングハーブス』

(マーティン・バーナードとの共著)

『エドワード・バッチ著作集』

(編集)

*いずれもBABジャパン出版局刊

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わたしの愛読書

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著者紹介

ジュリアン・バーナード Julian Barnard

ジュリアン・バーナード

Julian Barnard

バッチのフラワーレメディーの作り手。
英国ヒーリングハーブ社代表。

1947年、英国生まれ。過去20年、ウェールズに接するウォルターストーンに住み、フラワーレメディーに関わる仕事を精力的に行なう。英国の著名な植物学者ジョン・ヘンズロー、ジョゼフ・フーカーと縁のある家系に生まれ、幼少期より植物に親しんで育つ。オックスフォードでアート&デザインを学び、ロンドンの建築協会で研修を受ける。バッチの『12ヒーラーズ』を読んだことを機に、オーストラリアでドロシー・ホールに師事しハーブ薬について学ぶ。

これまでにバッチ博士のフラワーレメディーに関する著書を発表。またバッチの著作をまとめた初めての完全編集版『エドワード・バッチ著作集』(バッチ教育プログラム刊)を編集し、フラワーレメディーを知る機会をより広く人々に届けている。

教育活動に意欲的に携わり、これまでに講演、セミナーを行なった国々は、欧州、北米、南米他、12カ国を越える。2005年に来日し、東京、大阪、横浜等でセミナーを実施した。近年は、ウェブサイト上の教育プログラムにも力を入れ、日本語を含めた12言語の字幕付き教育映像を無料提供し、フラワーレメディーとバッチ博士の哲学について学ぶ機会を世界中に広げている。

本を収集し、養蜂を行ない、野菜作りを楽しむ。バッチ博士の著作に触れて以来、菜食を習慣とする。幼少期、インパチェンス・タイプだったバーナードは、やがてウォーター・ヴァイオレットだと感じるようになり、後にさらに自らの内奥に触れ、セラトーに深く共鳴している。


わたしの愛読書

  My favourite book

エドワード・バッチ博士(1886~1936)は伝統的な医学教育を受け、免疫学での経験、ホメオパシーや慢性病の治療経験を経て、健康と病気に関する革命的な視点を持つようになりました。「病の本当の原因は人格にあり、それは自分で管理できるものです」と『汝自身を癒せ』に記しています。当時の書評には彼が「医療現場の駆け引きに率直に踏み込んだ」と掲載されました。バッチ・フラワーレメディーの発見は、もちろんよく知られています。これらのレメディーは、人が病気になる、あるいは健康を取り戻す過程において、本人の感情、精神状態を中心に据えています。

花療法の本で自分に一番大きな意味を持つものはどの本だろうか、と考えると、それはバッチ博士の『12ヒーラーズとその他のレメディー』の他にありません。30ページの薄い本です。わたしは1976年にこの本を見つけるとすぐ、本書が示す普通とは異なる考え方に心を打たれました。序文はとても短いので、読者はその内容や実際の趣旨を知ることはできません。その後、各項目に続いてロック・ローズ、ミムラス、チェリー・プラム…といったレメディーに関する数行の説明が書かれています。

本文には幾度も変更がなされましたが、38種のバッチ・フラワーエッセンスの説明は今も当時のまま記載されています。主要な言語に訳され、依然として自己発見の旅の出発点になっています。この中にはシンプルな言葉があります。 「自分を責める人に。物事がうまく言っている時でさえ、もっとよくできたはずだと考える……」彼自身の心理状態に関する説明は、開花中のパインの木を発見しレメディーを作った1935年当時と同じように、今も新鮮です。彼はレメディーの状態について、誰もがわかる言葉で説明しました。

バッチは利用できる植物や樹木を列挙し、母液の作り方について明確な説明を記しています。しかしその説明は1979年以降、英語版から削除され、訳された本にも見られなくなりました。このようにして「太陽法」と「煮沸法」の説明は意図的に隠されたのです。これをどのような理由で正当化しようと、それはバッチの仕事の精神に反しています。彼は知識を我がものにしようとせず、他の人を助けるために与えられていると考えていました。バッチの発見は個人的な利益のためにあるのではありません。彼は本物の科学者と同様に全てを公表し、説明を読んで耳を傾ける人に喜んで与えました。

この本の情報は非常に重要なので、彼の死から50年後、版権の切れた時に再販しました。バッチと彼の未来を見通す仕事への制限は緩められましたが、いまだに議論があり、権力と支配的立場を手に入れるために極めて驚くやり方で奮闘がなされています。多くの行動が商業的配慮に従っています。しかしそこには依然として通説に従うことへの疑問があり、またバッチの仕事が開いた多くの可能性を探求し自分で考えることを信頼できるのか、という問いかけもあります。他の著作で彼は「自由を得るために、自由を与えよ」と記しました。けれども人を自由にしたら、管理し続けることはできません。

バッチが常に同じ意見を持っていたのかを知るために、他の初期の文章を読むことはそれだけの価値があります。私たちにわかるのは、バッチが教育を受けた科学者だったということです。それも新しい研究分野における科学者でした。彼は科学と医療の素晴らしい民主化を求めていました。すなわちバッチが発見したことを、誰もが自分で発見できるのでしょう。それこそ私たち全員が、経験し共有している平凡な生活の意味なのです。バッチ博士の発見は新しい始まりになり、私たちが人生を注意深く見ることを選択できるという点で、変化をもたらしました。まさに革命を起こしたのです。

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